Mirai Career Labo

未来志向のキャリアデザイン

梨のつぶて!

  今働いている公共機関での仕事が今年度で首になることが決定したので、今月、50代で2回目の転職活動に踏み切りました~。転職活動が趣味みたいなところがあるので気軽すぎるかもしれませんが、今時の転職活動はこんな感じです。

 

 まずはネットで、やってみたい仕事のキーワードを検索します。例えば「貿易事務」、「着物販売」などと好き勝手に検索してみます。すると、派遣会社や職業紹介サイトがいくらでもヒットしてきます。そしてそのサイトに入って、やりたい仕事のキーワードや、名前、電話番号、住所、希望の地域などを入力して登録すると、毎日毎日、何通もの求人情報メールが送られてきます。AIを使っていると思われるサイトもあり、求職者の気になる情報をうま~く投げてきます。気になった情報は詳細を見て、良さそうなら「応募する」ボタンをクリックすれば、まず最初の応募は完了です。楽しそうな仕事がザクザクあって、ついついポチリ、ポチリと応募してしまうって訳です。

 

 その後、良心的であれば「履歴書を送ってください」とメールがきたり、あるいはお電話をくださるところもあります。しかし、全く何の連絡もない会社も結構あります。転職サイトで見た大勢の人が気軽に応募してくるので、いちいち返事を返していられない、ということなのかもしれません。でも何らかのお返事が来るか、来るかと待っている応募者にとっては、梨のつぶては傷つきます。

 また、いきなり「慎重に検討させていただいた結果、誠に残念ではございますが、今回はご希望に添いかねる結果となりました。」と言ってくるところもあります。入力した情報でダメだった(つまり年齢!)という訳です。履歴書をおくった場合でも、「慎重に検討させていただいた結果、誠に残念ではございますが・・・」と書かれた紙と共に履歴書を送り返してくるところも多々ありました。このような仕打ちもまた、梨のつぶてと同じく痛いものです。

 

 前回、資格にこだわった為なかなかうまくいかなかったので、今回は資格にこだわらず、時間や曜日がフレキシブルにできる事などを強みにして、今後長く続けられそうで、パソコン中心ではない仕事を探してみました。これまでパソコン中心の仕事をガッツリしてきましたが、目も肩も腰も辛くなるし、パソコン作業には飽き飽きしてきたからです。すると、面接をしてくれるという会社もいくつかありました。

 結局、最初に面接してくださったところが良い感じだったので、サッサと決めてしまいました。

 という訳で、次のお仕事が決まりました。来月(もう来週だ!)よりそちらに行くことになりました。今度は家からもかなり近いデス。見かけたら声をかけてくださいネ!

長く勤められるとイイナ。がんばりま~す。(^_^)/

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事務職について考える

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 コロナ禍で勤め先の役所の予算削減のあおりを受け、今年度で首になることが決定しました。2か月前くらいから耳に入ってくる周りの声等により、そうなるかな~とは思っていましたのでそれほどショックもなく、「次はどうしようかな・・」と日々考えています。

 

 前々から「事務職」についてモヤモヤと考えることがあり、ここで書いてみたいと思います。

 例えば、今の仕事。研修の事務局業務です。「事務」の一種だと思いますが、業務はこんな感じです。

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 企画立案された研修の年間スケジュールに基づいて、まず「起案」します。

 「起案」するには、起案書(Word)を作成します。この時、前年度の書式に基づいて起案書を作成しますが、その時の状況や前年度の反省点をよく考えた上で、内容を変更します。例えば、今年はコロナ感染防止の為、1回の研修参加者人数を減らして、開催回数を増やすなど、例年と異なる対応をしなければなりません。起案書には、研修の概要を示した文書(主にPPT)や、職層研修ならば対象となる人たちの名簿(主にExcel)なども添付します。そして作成した起案書は電子承認を受けるので、そのソフトに入力し、処理をします。

 研修開催が決定すると、会場の予約、参加者の募集や出欠の確認、講師への講義依頼、資料の取りまとめ、印刷手配、出席者への参加決定通知書の作成・送付、変更・欠席などの受付・取りまとめ、当日の名簿・座席表(受講生への配布用座席表、講師側から見た座席表、主にExcel)、アンケート用紙(主にWord)、出席簿(専用ソフト)の作成などの業務を行います。

 これらの、文書を作成する・メールで連絡する・特定のソフトを使用する等、ほとんどの仕事がPCを使用します。勿論問い合わせの電話は毎日沢山かかってきます。メールよりも電話の方が早く済みそうなものはもちろん電話をしますし、直接会って話す場合もありますが、とにかく1日のほとんどはPCの前に座って仕事をしています。

 研修事務で、他の事務と異なるのは、実際の研修時には、会場設営・準備・受付業務、司会、開催中に控える事務局業務、片付け、講師や受講生への個別対応などの、PC以外の仕事が入る、という点です。

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 以前勤めていた大企業の中では、庶務と呼ばれるどの部署にも共通する事務作業や所属部署員のサポート業務の他、貿易事務やプロジェクトのアドミ業務、危機管理や防災などについての社内啓蒙に関わる業務等、さまざまな仕事に関わりましたが、一般にはそれらはすべて「事務」という名前で呼ばれます。 自分はこれまでいろいろな業務をやってきたけど、結局は「一般事務」あるいは英語を使用していたので「英文事務」と呼ばれる業務をやっていたということになります。

 採用面接を受けると、結局あなたはPCはある程度できるんですね、英語も多少はできるんですね、電話も大丈夫ですね、という点あたりを拾い上げられて、「事務職ならなんとかなるんですね」となるわけです。そして、一般企業で事務職には大抵昇進はありませんから、「管理職の経験」は無い、つまり「人を使ったことはない」んですね、と言われます。

 その点、公務員は事情が違います。役所の仕事は文書至上主義ですから、文書を作成する能力が大きく問われます。現業以外の役所の仕事は基本的には事務が多いですから、事務職でも当然昇進します。

 PCが使える能力も、電話をする能力も、人とのコミュニケーション能力も求められる事務職は、本当は経験を積むほど身に着くものがありますから、それを認められて昇進していき、管理職という立場も得ることができて良いのではないかと思います。だけどこれまで主に女性が担うことの多かった事務職は、会社の本業のサポートでしかないという考えが根強く、切り捨て可能なあまり重要でない仕事と見なされる傾向があります。でも本当は、こまかい入力作業、文書作成作業を苦手とするビジネスマンが、コツコツと仕事をする事務職の人におおいに助けられている、ということは多いのではないでしょうか。 

 事務職は交換が簡単、PC能力が高ければ良い、将来はロボットに取って代わられるなどと考えられがちですが、本当にそうでしょうか?

 今の世の中、事務職はどんな仕事をする上にも欠かせません。必ず必要なのです。でもそれは全部同じなのではなく、それぞれの会社でいろいろ違っています。それに合わせること、そして人とのコミュニケーションもかなり必要なことを考えると、そう簡単にロボットに変われるとは思えないでいます。

 また、事務職は座っているから楽、と考えられがちです。でも1日中PC作業をするのは肩は凝るし、目をチカチカするし、頭も疲れます。また他の人のサポートはいろいろ気を使い、ストレスがたまりやすいんです。そういった意味でも結構大変な「事務職」ですが、もっともっと世の中で評価されてもいいのではないか、と私は思っています。

 

 

 

 

 

 

 

藤井聡太七段の活躍から、明治の起業家に思いを馳せる

 藤井聡太七段のヒューリック杯棋聖戦初戦、苦戦しながらも大胆な手で勝ちましたね~!史上最年少でのタイトル挑戦・・・すご~い。

 

 ところでこの戦い、マスクは付けているものの普段通りに対面式で勝負していましたが、この際オンライン戦とか、ロボットを操りながらの戦いとかにしてみてもいいんじゃないかな~・・・(^_^)

 

 話は変わりますが、最近は街の至る所で、「ヒューリックビル」を目にしますね。2、3年くらい前から、ヒューリックの伸びを感じていました。それまで例えばTOCなどの、他の不動産賃貸業者の名前が書かれていたビルが、いつの間にかヒューリックビルに変わったのをいくつも目の当たりにしたのです。

 

 ヒューリックとは、Human、Life、Createの3つの言葉から作った社名だそうですが、元々は富士銀行の支店があった不動産を母体にしているそうです。以前は銀行といえば駅前の一等地にありましたから、良い不動産物件が沢山あるのでしょう。現在は不動産賃貸業としては、収益面では三井三菱住友を追う4番手らしい。富士銀行といえば、安田財閥系です。結局、明治時代からの三井三菱住友、そして安田の4強なのかな~。

 

 安田財閥を築き上げた安田善次郎さん、東大安田講堂日比谷公会堂建設の為に、ポンと大金を寄付した方です。福井県から江戸に上京し、コツコツと実直に財を築き、政界進出などは固辞し、寄付も名前を伏せて行いました。明治時代の起業家は、日本の発展に寄与された方が多いですね。

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感染症と仕事について考えた

 新型コロナの流行で、連日仕事に関わるニュースが流れている。

国の緊急事態宣言により店を休業したり、開けていても客が来なかったりして売り上げが落ち込み、廃業を考える人がいる。働き先が休業するために、仕事ができず賃金がもらえない人がいる。内定をもらっていたのに、採用取り消しになる人がいる。テレワークの環境が整っていて、仕事をテレワークで続けている会社がある。ネットを利用した新たなサービスが始まり、新しい形態で営業を始める人がいる。

 感染症と仕事が密接に関わっていることを痛感する毎日である。

 

 コロナと同様の感染症を扱った小説、カミュの『ペスト』では、ペストで死亡する人が非常に多く、死体を埋める墓を掘る仕事が非常に忙しい様子が書かれている。しかも墓堀りをしている人がペストにかかって亡くなってしまう。

 人々は仕事を失っているので、どんな仕事でもいいからやりたいと望んでいる。そこで役所では求職している人をリストにしていて、墓堀り人が亡くなったら、リストから順次その仕事を回す。どんどんペストにかかってしまうけれど、それでも次々にその仕事を希望する人がいるので、成り手に事欠かないのだ。

 

 5月7日からの緊急事態宣言の延長により、東京都が大学生を、休業協力金の支給作業のアルバイトとして募集する意向を示した。業務が逼迫しているという理由ももちろんあるが、アルバイトが無くなって困っている大学生を救う対策にもなるからだろう。アルバイトが無くなった学生を雇うというような発想をもっと早く持ってほしかったと思う。

 現在仕事が無くなった人が沢山ある一方、仕事が多くなって大変な思いをしている人々もいる。医療関係、役所、スーパーマーケットなどもそうだろう。一時的にせよ、当座のお金を稼ぐために、そのような場で少しでも役に立てることがあるなら、仕事をしたいと思う人はいるのではないだろうか。医療関係にしても、例えば医療品の準備だとか、電話対応などといった一般の人にもできる仕事というものがあるのではないかと思う。忙しい場所は、忙しすぎて求人をしてる暇もないと思うが、ハローワークからそこに人を回すルートを作るなどができると良いのではないか、と思った。

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カミュ『ペスト』

 

映画『バベルの学校』

『バベルの学校』という映画を見た。

https://unitedpeople.jp/babel/

 

親や母国のさまざまな事情でフランスにやってきた子供たち(11歳ー15歳)24人が、

学校の普通クラスに入る前に語学やその他の教科について知識を得る適応クラスで

悩み、とまどいながらお互いを知り、仲間になっていくドキュメンタリー映画

 

出身地はヨーロッパ、アフリカ、南米、アジアなど20か国。親の事情、貧困、虐待の経験、国の事情等々、さまざまなものを抱えている。

 

アイルランドの子供が、母国で宗教の違いによる戦争が続いていることを話す場面があるが、子供たちは宗教が違うために争うのは間違っていると知っている。また、金持ちと貧乏人とに差別があること、見た目などで差別されることに敏感だ。

一方、他の子の境遇に同情し、思いやり、涙する優しさに胸を打たれる。

 

日本にも親の事情でやってくる外国人の子供たちが増えている。日本の学校で受け入れる先生方も大変だろう。しかし、宗教の違いで戦争があったり、国から逃げ出さなければならない政治的な事情があったり、母国に非常に激しい男女差別があるといった事は普段の日本では意識されにくい。外国から来て友達がいず、言葉ができないから可哀そうという程度にしか考えないことが多いのではないだろうか。

 

子供たちが抱えている思いを話させること、耳を傾けることが相互の理解につながっていくのだと思った。そして、国の政治・慣習・宗教が一因になり移民にならざるを得ない、さまざまな事情を抱えた国が数多くあることを、日本人は大人も子供ももっと知る必要があるだろうと感じた。

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精神保健福祉ボラネットよこはま研修会:気づきから始まるこども虐待の支援

 精神保健福祉ボラネットよこはま主催の研修会、「気づきから始まるこども虐待の支援」に参加しました。

長年保健師として活躍されてこられ、現在も保健師を目指す学生さんの指導を行っておられる大場ミエさんが2時間、お話されました。

穏やかな口調ですが、数々の事例に向き合ってこられた実体験に基づくお話はとても胸に響き、2時間という時間がアッと言う間でした。

 

児童虐待の現状、親の状況、どのような場合にそのような親になるのか、そして現在公的機関が取り組んでいること、地域の人がそのような親にどのように接したらよいのか、等を学ぶことができました。

昔は、例えば子育てがあまりうまくない親がいても、祖父母や近所の人など、他に子供と接する大人がいた。でも現在は地域の人と人のつながりが希薄だから、子育てに行き詰っている人が孤立してしまう・・。

地域の人々はそのような親、そして子供に挨拶や声掛けをし、あまりにも淋しそうな子は抱きしめ、地域で子供を愛しましょうという提言でした。

自分も心していこうと思います。

 

先生のお話の後、グループディスカッションがありました。

皆さん、キャリアコンサルタントの事を知らず、興味を持っていただけました。

グループの中に障害者でお勤めされていらっしゃる方がいらっしゃいました。

職場には障害者が非常に少なく、他の働いている障害者の方と交流する場が無いし、仕事が3年で終わり、次の仕事を見つけなくてはならないのが不安というお話をなさっていました。

キャリコンの仕事、発見。

キャリコン資格を取って、とりあえず作った名刺を初めてお渡ししました。

初心者キャリコンですが、何か自分にできること、動いてみようかな。

良い知恵や、力を貸して下さる方がありましたら、ご連絡ください。

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講演会:女性が働き続ける知恵 ~ジェンダーで考える人生100年時代~(柚木理子氏)

風が強くて寒いこんな夜にわざわざ講演会に行くなんて・・、

と自分に半ば呆れながら、港区HPで見つけた講演会に行ってみました。

 

が、20名定員を超える参加者。

やはり仕事に悩みを抱える女性は多いってことね、自分も含めて!

若い人もいましたが、50代以上(70代まで)が多かったです。

人生が長くなっているから、まだまだ仕事をしなくてはならないからですね~。

 

先生はドイツで働かれたご経験を踏まえ、これまでの日本型雇用が崩れ、

欧米型に移行しつつある労働市場の中で自分を生かす為に、自分の資源を

把握し、外部労働市場に売り込んでいくことや仕事に対する考え方について

お話されました。

 

私は色々な理由で転職を何度もしてきました。

内部労働市場で昇進をしていくという環境に身を置いていなかったので、

自分の資源を把握し、外部労働市場に自分を売り込む経験を多くしてきました。

もちろんその難しさも沢山経験しています。

そして年齢が上がると、資源は増えるのに、より一層難しさもアップします。

 

年を取り、身体が衰えてくる。それでも働き続けるには、どうするのが一番よいのか?

そのことについて、何かヒントが欲しかったのですが、それはありませんでした。

でも、Sustainableな人生(ハニカムな人生)ということを考える、

つまり、ただ仕事だけをまっすぐするのではなく、仕事をしたり休んだり学んだり

を繰り返すという生き方を提案されていて、そのように考えることで、

もっと人生に広がりを持たせることができるように感じました。

参考にしたいと思います。

 

田町駅すぐの、みなとパーク芝浦という綺麗な施設の2階、

「港区立男女平等参画センター リーブラ」が主催でした。

いろいろ講演会をやってるみたいです。また行ってみたいです。^^

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