Mirai Career Labo

未来志向のキャリアデザイン

映画『バベルの学校』

『バベルの学校』という映画を見た。

https://unitedpeople.jp/babel/

 

親や母国のさまざまな事情でフランスにやってきた子供たち(11歳ー15歳)24人が、

学校の普通クラスに入る前に語学やその他の教科について知識を得る適応クラスで

悩み、とまどいながらお互いを知り、仲間になっていくドキュメンタリー映画

 

出身地はヨーロッパ、アフリカ、南米、アジアなど20か国。親の事情、貧困、虐待の経験、国の事情等々、さまざまなものを抱えている。

 

アイルランドの子供が、母国で宗教の違いによる戦争が続いていることを話す場面があるが、子供たちは宗教が違うために争うのは間違っていると知っている。また、金持ちと貧乏人とに差別があること、見た目などで差別されることに敏感だ。

一方、他の子の境遇に同情し、思いやり、涙する優しさに胸を打たれる。

 

日本にも親の事情でやってくる外国人の子供たちが増えている。日本の学校で受け入れる先生方も大変だろう。しかし、宗教の違いで戦争があったり、国から逃げ出さなければならない政治的な事情があったり、母国に非常に激しい男女差別があるといった事は普段の日本では意識されにくい。外国から来て友達がいず、言葉ができないから可哀そうという程度にしか考えないことが多いのではないだろうか。

 

子供たちが抱えている思いを話させること、耳を傾けることが相互の理解につながっていくのだと思った。そして、国の政治・慣習・宗教が一因になり移民にならざるを得ない、さまざまな事情を抱えた国が数多くあることを、日本人は大人も子供ももっと知る必要があるだろうと感じた。

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