Mirai Career Labo

未来志向のキャリアデザイン

副業あれこれ (2)ネット古本屋

 昨年より、楽譜と音楽本専門のネット古本屋をやっています♪♪

大したものではなく、フリマアプリ「メルカリ」を使った簡単なショップです。

今回はこの古本ネットショップを始めるために必要なことを書きます。

 

♪. まず初めに、ネットショップのHPを作ろう

 中古品を売買する商売を始めるには、「古物商許可証」を取らなくてはなりません。そしてこれは営業する場所の管轄の警察署へ申請します。ネットでの販売のみなら、自宅のある地域の警察署です。

 その警察への提出書類の中に、HPのURLを書く紙があります。1マスに1字ずつURLのアルファベットを書いていき、ローマ字の読みをカタカナで書かなくてはなりません。

 そのため、まずはHPを作る必要があります。でも警察に提出する為だけなので、何も立派なHPを作る必要はありません。HPを無料で作れるサイトもありますから、そのようなものを利用して作った簡単なものでも構いません。警察はHPを見て、店の管理者が誰かを特定したいだけなのです。

 私は最初、テレビでもよく宣伝しているBASEで、割としっかりしたHP を作りました。そのHPでも買い物ができるようなものです。でも、これまでHPを作るだけならBASEは無料だったのですが、この3月から有料になったので解約しました。そしてメルカリShopで無料のHPを作ることができるようになったので、そちらに簡単なページを作っています。

 HPを作ったら、サイト運営会社から、HPのURLの使用許可をもらってください。メールで送ってくれたり、HPを作ったら自動的に送ってくる場合もあります。HPを変更した場合にも、必ず警察に変更届を出さなければいけません。

 

♪♪.古物を扱うなら「古物商許可証」を取ろう

 「フリマアプリって、使用品などを売るんだよね?別に許可証なんていらないんじゃない?」と思う方もあるかもしれません。自分のいらなくなった物を売る場合には勿論必要ありません。

 でも、古物を仕入れて売る場合には必要になります。それは古物には盗品があるかもしれないからです。盗品の売買の流れを把握するために、警察は古物商に品物の流れを記録させるのです。

 申請に必要な書類は警察署のHPからダウンロードできますが、申請書や誓約書、そしてネットショップのURLを書く紙です。この時に、HPのサイト運営会社から送ってきたURL使用許可のメールを印刷したものも添付します。提出先は警察署の「生活安全課」です。申請料金が19,000円かかります。そして問題が無ければ、提出してから1ヶ月後くらいに警察から許可された旨の電話があります。開業の日を決めているのであれば、計画的に申請しましょう。

 

♪♪♪.古物商許可証プレートを作ろう

 警察から古物商の許可が出たら、「古物商許可証プレート」というものを作らなければなりません。扱う古物を表示したプレートで、ネットでの作ることができます。1枚2,000円前後だと思います。これを家の玄関扉の外側など、外からみてすぐにわかる場所に付けなければなりません。プレートはマグネットになっているものや、テープでつけるものなどがありますので、ご自分で良いと思うものを選んで購入してください。そして、警察はこれがきちんと家の外に掲載されているかを抜き打ちでチェックしに来ます。なので、古物商許可証が発行されたらすぐにプレートを作るようにしましょう。ネットで購入した場合、2週間くらいで入手できると思います。警察は1ヶ月くらいの余裕を取ってからチェックしに来るようです。

 

♪♪♪♪.売買の管理

 お店を始めたら、年度末の確定申告が必要ですから、入出金を管理する必要がありますよね。会計ソフトもいろいろ出ています。お試しができたりしますので、ネットで検索して試してみると良いでしょう。

 そして、古物を扱う場合は「明細書」を作成する必要があります。「明細書」とは、

盗品の売買があった場合に備えて、次の項目を記録するものです。

①取引の年月日

②古物の品目および数量

③古物の特徴

④相手方の住所、職業、氏名及び年齢

⑤相手方の身元確認をおこなった方法

え~⁈ こんな個人情報を聞いて記録するの?ってこのご時世に、びっくりですよね。

でも現在の法律ではこのように決まっています。記録して印刷しておかなくてはいけないのです。たまに、警察の生活安全課の人が抜き打ちでチェックしに来ます。

 ただし、免除になる場合があります。下の品目以外の物で、1万円未満の取引きの場合は免除です。

免除にならない品目

自動二輪車原動機付自転車およびそれらの部分品

 (ネジやボルトなどの汎用性の部分品は除く)

・家庭用ゲームソフト

・光学的方法により音または映像を記録したもの(CD、DVDなど)

・書籍

 という訳で、残念ながら古本屋は明細書作成が義務付けられています・・・。個人情報を聞くことが難しい時代なので、私はもう諦めて、古物商許可を取っている古本店からのみ購入することにしています。そうすれば古物商許可証番号を控えておけばよいからです。古物商許可証番号はその店のHPに大抵載っています。ヤフオクでも、個人ではなく古本屋が出品していることも多いので、そのようなものを選んだりします。

 

 これまでの人生、なぜか音楽をやる機会が多く、家に楽譜が結構あったので始めました。送付時にあまり梱包に悩む必要もなく、簡単でいいナァと思ったものの、明細書作成など意外とハードルが高かった!

 でもなんとかかんとか、やっています。音楽が好きだし、楽譜を見るのも好きだし、売り買いしたり、送ったりの仕事も好きで、楽しんでやっています♪ 

 古本屋をやるなら、何かお好きなジャンルを決めてなさるのがいいと思いますョ。

副業は楽しんでやることがコツです!

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